キャベツはヨーロッパ原産の野菜ですから、日本の夏の蒸し暑い気候は苦手にしています。そのため、日本における主な産地は、冷涼な環境になる場所が中心です。
群馬県の嬬恋村では、浅間山の麓に広がる高原でキャベツが生産されています。標高が1000メートル以上になるため、キャベツが暑さで傷むことがなく、甘味が豊富になるのがメリットです。
同じ群馬県の赤城山には、浅間山と同じような火山麓扇状地があり、ここでもキャベツが生産されています。ここまでの産地は夏の時期に収穫の最盛期を迎えますが、冬には寒さが極端に厳しくなるため、愛知県に主産地が移ります。
一方で、まだ寒さが少し残る春先には、千葉県の生産量が増える傾向にあります。