トマトの種類は、世界で約8000種以上もあると言われており、そのうち日本には約190種類を超える品種があるとされています。今や世界中で食べられているトマトですが、その歴史はどこではじまったのでしょう。
トマトの歴史は、8世紀初頭にまでさかのぼり、はじめて栽培したのは、南アメリカのアステカやインカの人々だと言われています。その後、16世紀に南アメリカに到着したスペイン人がトマトをヨーロッパに伝えたことから世界へと広がっていきます。
ヨーロッパに伝わった当時は観賞用として楽しまれていましたが、18世紀に入って食用として一般に広まり、特に、スペイン、イタリア、ポルトガルなどの地中海地域で好まれるようになります。
日本にはじめて紹介されたのは17世紀半ばだと言われており、徳川4代将軍の家綱のお抱え絵師の狩野探幽が「唐なすび」(1688年)と称してトマトを描いた絵が残っています。