今後も伝統的な和食が守られると、大根の未来も明るいものになります。大根ほどに愛される野菜は珍しいもので、江戸時代の貝原益軒は「菜中の上品」として絶賛していました。
食生活が多様になる中でも、煮物や薬味として使われ、食卓に欠かせないものになっています。おでんの具材で一番人気に選ばれるのも大根ですから、これから100年先の未来になっても、この伝統が受け継がれることが期待できます。
大根は地中深くに根を張る植物ですから、栽培と収穫には手間がかかります。そのため、生産者が高齢化すると、未来には大根の生産量が低下する懸念がありました。
現在では度重なる品種改良で栽培しやすい青首系の品種が主流になっているため、昔よりは農家の負担は軽減しています。